カニ市場の所在地、北海道川上郡弟子屈町川湯温泉は、地図で言うと網走と釧路の中間くらい、ちょうど阿寒国立公園の一部に属しています。
御神渡り 周囲は500メートルから、およそ1000メートルのカルデラ壁に囲まれた、火山と森と湖の集落。冬になると気温はマイナス30度近くまで下がり、白鳥が訪れ、近くの屈斜路湖は凍って裂け「御神渡り」という自然現象が見られます。 それはそれは、寒さの厳しいところでもあります。
温泉 南東に位置する摩周湖からは、その伏流水が半径100キロメートルに渡って大きな恵みを与え、その伏流水が硫黄山の熱で温められた温泉が湧き出しています。 団体旅行が非常に盛んだった昭和40年代、目抜き通りには大きな温泉旅館や土産物屋が列を成し、大温泉街として栄えていました。その団体旅行が非常に盛んだった昭和40年代に、「加藤水産」は川湯に根をおろしたのです。
「なぜ山の中にカニ市場を作ったのか?」 昔、加藤家は船を持ち、オホーツクの荒海に漕ぎ出して漁をする漁師の一家でした。社長の「末三郎」は文字通り末っ子。漁に出て行く兄達を見ながら、港に揚がった魚介類を売りさばくのが彼の仕事でした。
当時、川湯温泉にはたくさんの観光客が訪れ、そのためにたくさんの新鮮な魚介類の需要がありました。 ここは確かに山の中ではありますが、その実道東エリアの海に面した港町から車で約1時間で行ける立地。 つまり網走や厚岸、知床や釧路の漁港に揚がった新鮮な魚介類が、陸路で簡単に集められる地でもあったわけです。そこに大きな水槽を持つ問屋を作れば、あらゆるニーズに応えられる。そう社長は考えたのです。
「昔はカニよりも、ツブ貝の刺身だとか甲羅揚げとかが中心だったんさ。カニが中心になったのはここ十数年くらいよ。でも、まさか川湯からインターネットでカニが売れると思わんかったからねえ、世の中わからんもんだあなあ・・・」 そう言って、社長は笑います。
「本社近くにはこんな所もあります。」
自然の森に沿って作られた散策路。夜になるとフクロウが鳴く声がします。夏の白樺並木の美しさと心地よさは、例えようがありませんねー。
ここには町の青年団で協力して作った『足湯』というのがあるんです。散策で疲れた足をのんびりと足湯で癒してもらおうというなんともいい施設。ちなみに利用は無料なんです。
川湯温泉は相撲の『大鵬関』の出身地でもあるんです。ここが大関が子供の頃に相撲を取っていたお寺の境内の土俵。今は記念に残されてるんですね。